Archive for 12月, 2012

小泉政権と郵政

今世紀に入り、小泉政権が誕生し、郵政の民営化が論じられ、いつの間にか実現してしまった。そもそも郵政とは、郵便・郵貯・簡保が合体した国営事業だった。それを民営化させ、日本経済を活性化しようとする狙いがあった。国鉄もたばこも、それで軌道に乗っている。果たして、郵政は?

郵政、特に郵貯は、国営銀行のようなものであったからこそ、威力を発揮したのではなかろうか。高度経済成長期、日本の地方には、活力があった。だが、銀行は行き渡っていなかった。郵便局が、その代行をしたのだ。つまり、国を挙げて、日本の経済を躍進させた原動力が、郵貯ではなかったか。その下支えに、老人や子供たちがいた。

小泉首相に焦点を当てれば、パフォーマンスの利いた、良い内閣だった。首相には、日本の父親が忘れてしまった、威厳のような個性があった。しかし、事を郵政民営化に絞れば、愚作の極みかもしれない。なにしろ、当時事実上世界一の金融機関を解体したのだ。その効果はいろいろ期待されようが、国民、特に地方の人たちの心意気に、悪影響が出そうだ。

2005年秋、郵政解散後の総選挙で、その自民党は、圧倒的な指示を受けて大勝する。しかし4年後、その自民党は国民から見放され、政権から滑り落ちる。そして今また、政権与党・民主党の体たらく……。要するに、主権者である我々国民は、未来を全く予測できない。否、むしろ愚かな選択をする。郵政民営化を、どう判断するか。十年後の我々?の判断を待つしかないのか。